コンピュータの購入
<日本から持参する場合>
タイで販売されているノート型パソコンは非常に高価だ。しかもタイ語か英語なので、日本語のOSをインストールする必要がある。やはりなれないうちは日本語アプリケーションが既にインストールされているパソコンを日本から持ってきたいところだ。
気になる電源アダプターもモジュラージャック・アダプタも形態は同じ。モデムに関しては、日本の量販店で海外では使えない可能性がある、と指摘されることが多いが、タイで実際に使えなかったという話はあまり聞かない。
問題は電圧だ。日本では100Vだがタイでは220Vとなっている。現在日本で販売されているノート型パソコンのほとんどが100〜240Vに対応しているので、確認して買ったほうが良いだろう。
なお、変圧器はタイでも300〜1,500バーツで販売されているため、変圧器が必要な場合でも、重さや値段を考えたらタイで購入することをお勧めする。
<タイで購入する場合:パンティップ・プラザを極めよう>
タイで購入する場合でも、ノート型パソコンの価格が高いことを除けば、特に問題はない。日本語のOSやソフトも販売している。ただ既述したように言葉の問題などもあるため、既製品を購入するなら日本で、というのが定石だ。
ただ、一部の部品は日本に比べかなり安く購入できる。ここでは「タイの秋葉原」という呼び名がすっかり定着したパンティープ・プラザを紹介しよう。
自分で組み立てが可能な人には大変魅力的な市場だ。と言っても、部品の種類によって日本で買った方が安いもの、日本でしか手に入らないものもある。
当然為替レートも関係してくる。以下はおおよその相場と考えて欲しい。
日本の方が安いもの |
タイの方が安いもの |
メモリ |
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ハードディスク
日本での最新型で容量の大きいものはタイでは販売していないことが多い |
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CPU |
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既成のノートパソコン |
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キーボード |
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パソコンケース |
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モデム
日本と似たような価格だが、最近では日本で電話回線用モデムの使用が減っていることを考えると、タイでの購入の方が便利か |
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スピーカー |
CDケース |
パソコンバッグ |
ソフト |
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自分で組み立てた場合、既製品よりも2〜3割安くできる上、自身の用途に合わせ、必要な部分だけ新しい部品に変えるなど応用もできるというメリットがある。せっかくのパンティープ・プラザ。マイ・パソコン組み立てに挑戦してみるのも一興だろう。
パンティープ・プラザの1階、2階にはパソコンの部品が勢ぞろい。3階からソフト売り場が増える。4階には修理も受け付ける事務所の数が多い。小さな店舗が軒を連ねる大型ショッピング・モールのような作りである上、店舗の衰勢も早いため、各店舗の紹介はここでは控えたい。
なお、パンティープ・プラザはいわゆる「海賊版ソフト」の販売でも有名だ。ソフトは100バーツ程度から売られている。しかし、最近ではここタイでも海賊版の取り締まりが厳しくなっており、ここで購入したパソコンに最初からインストールされていた海賊版ソフトのせいで当局から手入れを受けた日系企業もある。マイクロソフト社自ら海賊版摘発に乗り出していることは周知の事実だ。また購入したソフトが使えなかった場合でも返品できるような店ではない。くれぐれも自己責任で行動されたい。
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