コンピュータ −周辺機器−
 
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パソコンの液晶ディスプレイ    
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2008.8.2
パソコンの液晶ディスプレイ

このシリーズでは、タイで購入した方がよい物、日本で購入した方がよい物を、小林(株)へ問い合わせが多いものを中心に、書いてみたいと思います。但し、これらは個人的感想のため、あくまで参考程度にお願い致します。

 第3回目は、「パソコンの液晶ディスプレイ」についてです。

 最近、「パソコン用の液晶ディスプレイは、日本から持って来た方がよいのか?タイで購入した方がよいのか?」という質問が続けて何件かありました。

 結論から言えば、「メーカー品に拘りがなければ、タイでの購入も選択肢の一つ。 性能の良いものを求めるならば、日本で購入して持って来た方が良い」 という事になると思います。

 タイのパソコン用の液晶ディスプレイは、ほとんどが台湾と中国からの輸入品で、日本メーカーのものは、滅多に見かけません。

 大きさは、15インチタイプの製品が製造中止になったため、入手できるのは、17インチがほとんどです。

 値段は、17インチの台湾製で8千バーツ(現在のレートで約26,000円)くらいです。19インチですと、1万バーツ強から販売されています。 ヒューレッドパッカードや、サムスンなど、やや知名度のあるメーカーの場合、この20%-30%増しくらいの価格です。

 但し、性能の良い品を求めると、タイではなかなか見つかりません。例えば、現在日本では一般的である、輝度400cd/m2以上、応答速度10ms以下、コントラスト比700:1以上、光沢硬化ガラス保護フィルター付き、視野角150度以上などの条件で探すとなると、タイでの入手は非常に困難です。

 タイには、製品カタログはほとんどありませんし、店員さんも細かいことはわからないことが
多いため、性能と品質を重視する方は、日本から持って来られる方が良いでしょう。
 値段的には、日本の方が安めですし、日本で購入しても電圧が220Vに対応しているものが
ほとんどですので、そのまま使用できます。


2008.7.4
変圧器

このシリーズでは、タイで購入した方が良い物、日本で購入した方が良い物を、小林(株)へ問い合わせが多いものを中心に、書いてみたいと思います。但し、これらは個人的感想のため、あくまで参考程度にお願い致します。

 第2回目は、「変圧器」についてです。

 今回は
 「変圧器は、日本で購入して持って来た方がよいのか? タイで購入した方がよいのか?」
 という質問です。

 結論から言えば、「タイで購入した方が良い」ということになると思います。

 タイの大きなデパートである伊勢丹や、エンポリアムで、変圧器は販売されています。

 大型の1、500ワットのタイプで、5〜6千バーツ(現在のレートで約2万円)くらいです。日本では、同タイプが4〜5万円くらいですので、タイの方が安価です。また、相当な重量のため、郵送料や保障のことを考えると、現地で購入の方が良いでしょう。

  日本では、変圧器などは使う機会はありませんが、実際使ってみると、次のようなことに気付きます。

 1. 結構音がするので、夜などは少々気になる。
   電化製品を使用していない時でも、ジーという音がする。
 2. 熱い。意外と発熱するので留守時など心配。
 3. 重い。部屋の中で移動する時でも一苦労。
   1,500ワットタイプなら、重量は40Kg以上。

 以上の対策として、「小さなワット数の変圧器」を購入することをお勧め致します。

例えば、、、
 台所に電気炊飯器用として、1,000ワットの変圧器を1つ。
 寝室に、デジカメやシェーバー、携帯電話やポータブルプレーヤの充電用などに、50ワットの変圧器を1つ。
 リビングに、電気スタンドやDVDレコーダー用として、300ワットの変圧器を1つ、などのように分散させると良いでしょう。

 個々の変圧器のワット数が少なくなるために、「1」の騒音は減少、「2」の発熱は少なくなり、「3」の持ち運びも楽になります。
  また、万が一故障した場合でも、繋いである電化製品へのダメージは最小限で済みます。


2008.6.27
パソコンの停電対策 - UPS -

只今タイは雨季です。停電も時々起こります。

 最近、問い合わせで多いのが、
「デスクトップパソコンに、非常用電源を付けておいた方が良いか?それは日本から持って来た方がよいのか?タイで購入した方がよいのか?」
という質問です。

 結論から言えば、
「タイで購入して、取り付けた方が良い」
ということになると思います。


 停電時でもしばらくの間コンピュータに電気を供給する装置を、「UPS」と言います。購入する際は、電気屋さんにこう伝えれば、わかってもらえます。

 「UPS」は、「Uninterruptible Power Supply」の略で、
日本語では「無停電電源装置」です。

 UPSをパソコンに取り付けておくことで、急な停電時でも
約10分間は電源が確保されるため、その間にパソコンの電源を切ることが出来ます。
なおノートパソコンなら、バッテリー内臓しているため、 基本的には必要ありません。


  <参考>箱型UPS

 

 パソコン使用中に、急に電源が切れると、1秒に60回転という高速で回転する精密機械であるハードディスクが傷ついたり、磁気に異常が出て、寿命が短くなったり、読み込めなくなったりします。

 タイでは、電圧は220Vですが、不安定で、プラスマイナス10Vくらいは普通です。危機管理の意識の薄いタイですが、銀行のATM、役所のパソコンには、かなりの割合でUPSが取り付けられています。

  ある国立大学にあった生徒用のパソコン約1、000台にも、すべて取り付けられていました。ここの管理者の職員に尋ねたところ、
 
  「クラッシュすると、物理的な損害はもちろんのこと、復旧・修理のためのエンジニアの費用、また、再インストールやネットワーク、セキュリティの設定で、時間がかかるので、UPSを付けた方が安上がりなんですよ」とのことでした。

  UPSは、日本では安いものでも2〜3万円くらいが相場ですが、
タイでは、2千〜4千バーツが相場です。

  もちろん品質に違いはあるものの、タイのものでも十分使用に耐えます。内臓されているバッテリーは消耗品のため、2〜3年くらいで買い換える必要がありますので、あまり高いタイプの物でなくても良いでしょう。

  なお雨季は、落雷の際のサージ(瞬間的な高電圧)にも、要注意です。雷が近くで鳴っていたら、パソコンは使用を止めて電源を落とすことをお勧めします。

  「ADSLモデム」は、微弱なノイズを増幅して通信しているため、雷の電磁波で非常にダメージを受けやすい構造になっています。念のためコード抜いておいた方が無難でしょう。

 次回のコラムでは、「変圧器」をとり上げる予定です。