中国雲南省はバンコックから航空機で3,4時間で行くことが出来る素晴らしい観光地でありながら、私の周辺の人たちで行ったことがある人は皆無である。BKKの旅行社でツアーを主催している様子もない。これは勿体無い話ではなかろうか。
麗江が世界遺産に指定されてから、中国でも雲南ブームが起きており、日本からも年間7万人がこの地を訪れている。今年Discoveryチャンネルで再三麗江(Li-jiang)の番組が放送されたので、ご覧になった方も多いと思う。雲南省は中国の他の地域とは異なり、少数民族の天地であり、文化遺産も多く、高地にあるため空気清澄で常春の国と呼ばれ、この世で天国があるとすれば、候補地の一つに違いないと思われる。
以下、簡単な旅行記をお届けしますので、何かの参考にしていただければ幸いである。
◇雲南旅行レポート
昨年(2004)11月上旬、気心の知れた仲間4人と共に雲南旅行に行って来ました。全行程11泊12日日本語ガイド付きで、和気藹々の楽しい旅となりました。ワゴン車又は中型バス付き、ホテルは各地の一流ホテル、全食事付きの豪華版。これで1005USD(二人部屋)でした。他の4人は日本から参加のためBKK3泊プラスになりましたが。
現地の旅行会社とメイルのやり取りだけで、旅行条件を決めたので、向こうに着くまではやや心配でしたが、それも杞憂に終わりました。世はまさにインターネットの時代であることを痛感した次第。
BKKからはバンコクエアウェイズ(PG)のプロペラ機でチェンマイ経由でミャンマーの上空を飛び、景洪(Jinghong)に着きました。全く揺れず快適な飛行でした。景洪は盆地に開けた小さな町ですが、亜熱帯特有ののんびりした風情のある所です。
景洪の後は、昆明、大理、麗江と回りました。昆明は人口240万人の大都会、どこにいっても、人、人、人でした。折りしも、中国では観光ブームが始まっていて、有名な石林でも多くの観光客で賑わっていました。日本人も多く、年間7万人で外国人ではNO1とのこと。大理は、大理石で有名ですが、その昔大理国の都があったところで、?海というクリーンな湖と蒼山連峰(4200m)に挟まれた風光明媚な所。崇聖寺三塔など歴史的な見所も多く、古城市街も良く保存されていて、散策して実に雰囲気の良いところでした。
私達は翌日、100km離れた、中国仏教五大名山の一つ、鶏足山という所に行きました。ここは観光ルートには入っておらず、仏教関係者ぐらいしか訪れない秘境という言葉がぴったりする場所でした。ロープウェイ、馬を乗り継ぎ、数百段の石段を登ると標高3400mの山頂に達します。山頂からは、素晴らしい展望が開けていました。生まれて初めて、騎乗(2時間)する貴重な体験をしました。道々ロバや馬が今でも運搬や農耕に使われているのを目にしましたが、雲南は数百年前と21世紀の生活が共存する不思議な世界であることを見聞しました。
最後の訪問地、麗江までは、航空便はなく、バスで3時間。ここは玉龍雪山(5600m)という万年雪に覆われた高山の麓に位置する美しい町です。中国のスイスと云っても云い過ぎではないと思います。最近ここの古城街が世界遺産に指定されたばかりで、国内外の観光客が殺到していました。ここは少数民族ナシ族の本拠地で、彼らは独自の象形文字、音楽、舞踊などの文化を持ち、誇り高く生きています。
古城内には、市内の泉を源流とする清らかな小川が幾筋も流れ、現在も生活用水として使われています。小川には300以上の橋が掛けられており、また緑たわわな柳の木々が植えられており、その辺には、土産屋、レストラン、カフェ等が数多く密集して人々の歓声が深夜まで響いていました。
麗江以外には、この他長江上流の金砂江の大カーブ、長江第一湾(諸葛孔明の軍も元のフビライの軍もここを渡った)世界最深の大渓谷、虎跳峡等見所があります。
今回の雲南の旅では、食事、飲み物(ビール、中国酒)もおいしく、マツタケも2回食べることが出来、皆満足してくれたようです。気候にも恵まれ、我々熟年族のみに許された、ゆったり、スローな旅を満喫出来たように思います。機会があれば、再訪したいとも考えております。以上
◇実際に行ってみたいとお考えの方へ
私が手配を依頼したのは、景洪にあるシーサンパンナ中国国際旅行社(CITS)で、ここは中国のJTBのような会社ですから、信用という点でも問題ありません。窓口は、国際部長の管 建平氏(Mr.
Guan Jianping)素晴らしい英語力の持ち主です。
E−mail:bncits@hotmail.com
Website:http://www.bannacits.com
Fax:0086-691-2125980
(KOJIRO)
◇筆者略歴
佐々木 瞭(ささき あきら) ペンネーム(KOJIRO)
1938年 北海道生まれ。東京大学文学部卒業。
大手広告会社、大手臨床検査受託会社、コンピューターソフト会社等に勤務の後、独立。現在東南アジアを中心とする国際ビジネスコンサルタント、ヘルスケア関連コンサルタントとして活躍中。 |