小林式日本語能力検定試験の公開
                                                      2004.11.21
 競争の激しい経済情勢により、それぞれの会社での就労競争の競争が激化している現状から、労働市場で自己開発の必要性が増加している。この点、自己開発し特徴または特性を持つことで最も重要なことは、言語能力を持つことである。
 
  現在、タイ国に投資し営業している外国企業が続々と増えている。これは、タイの地勢、資源及び労働賃金面の優位が適していることによる。そして、外国企業の営業投資額が増加し、国際取引市場の拡大に至り、外国との情報伝達も必要となっている。
 
  上記の理由により、労働市場では言語を習得し使用する自己開発の必要性が増している。現在、仕事及び日常生活で使用する言語を習得するために、生徒、学生、就労者及び一般個人が、余暇を利用しているのが見られるが、非常に人気のある言語の一つが日本語である。
 
  上記の根拠と理由により、小林では日本語能力開発を支援し日本語習得の需要を促進し得る方式または方法を模索し、日本語を教えている何処の職場単位、機関、施設または学校でも未だ行なっていない日本語使用能力を検定する基準を確立する方式または方法を考案するに至った。
 
  上記の理由に基づき日本語使用能力を検定する基準方式を考案しようとする努力により、小林では日本の企業及び一般社会で受入られるタイ人の日本語使用能力の規範と基準を確立する方法を創案した。その他、これは仕事で使用するため日本語使用能力の証明を取得した個人に対しても有用である。そして、更に日本語使用能力のある従業員を選抜し就労または昇格させる資格基準を採用しようとする事業体、機関、会社、商会、商店に対しても有用である。
 
  小林の基準による日本語能力の試験と査定は、一般個人に対し試験が公開され、日常生活及び実際の状況での話す能力と会話の理解力の試験と査定に重点が置かれる。即ち、他の角度から見れば、日本語の読み書きの能力には重きを置いていない。
 
  小林方式の実施方法と検定方法については、JETROとは異なる。即ち、JETROの検定試験は4レベルに分かれる。1級は日本人と同等の言語能力がある。2級は種々の業務を理解する言語能力がある。3級は種々の会話を理解する能力がある。そして、4級は会話と挨拶の基礎がある。これらの4レベルにおいては、漢字の書き方(漢字は中国より伝来)を知らなければならない。しかし、この小林式検定試験では、話し方に重点を置いた4級から8級までの検定試験を実施する。読み書きの能力は必要としない。そして、学習標準時間を以下の通り定める。4級の学習標準時間は150時間。5級の学習標準時間は125時間。6級の学習標準時間は100時間。7級の学習標準時間は75時間。そして、8級の学習標準時間は50時間。
 
  各レベルの学習内容は、難易度と使用必要性により異なる。即ち、4級はJETROの4級と同等。5級は専門的業務で使用する会話及び用語に重点を置く。例えば、技術者の業務では技術面の会話及び用語の理解に重点が置かれる。6級は仕事場で使う一般会話の理解に重点を置く(専門的業務での会話または用語には重点を置かない)。7級は日常生活で使用される安易な会話の理解に重点を置く。そして、8級は学習者が聴いてなんとか理解出来ることを目指すが、話すことはあまり出来ない。
 
  試験問題の種類については、レベル毎に異なる。即ち、4級と5級の試験問題は、日本語の表示に平仮名または英文字(ローマ字)を使用する。そして、6級から8級の試験問題は、日本語の表示に英文字(ローマ字)またはタイ文字を使用する。受験者は自身で試験問題を選ぶことが出来る。
 
  試験方法については2種類の試験に分かれる。即ち、問題用紙による試験問題の試験、及びテープから問題を聴取り解答を答案用紙に書く試験。そして、認定書を発行するため、結果を査定し検定する。
 
  ここで、学習、試験及び検定を経て認定書を取得するに至った学習者の最も重要なことは、この認定書を会社に特別手当を請求するのに、あるいは会社での昇格の検討に、そして日本での研修に派遣する従業員の選抜のために、役立てられることにある。毎月の月給に追加して受取る手当の額については、試験をパスして能力がどのレベルにあるかによる。即ち、4級認定書は各月――バーツの手当を得る。5級の認定書は各月――バーツの手当を得る。6級認定書は各月――バーツの手当を得る。7級認定書は各月――バーツの手当を得る。しかし、試験にパスして8級の査定を受けた学習者は、日本語の理解能力が過少なので、手当を貰うことは出来ない。
 
  一般個人の受験申込料については、受験料――バーツ及び結果証明料(認定書込み)――バーツとする。
 
  プロジェクトの概要 即ち、小林では認定書発行のため、日本語の能力と実力(読み書きには重点を置かない)を検定する試験を公開する。受験者はこの認定書を特別手当の請求に、または昇格の検討に、そして日本での研修に派遣する従業員選抜のために使用できる。