6.健康と病院

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小林豊の素人健康相談


(1)健康管理について

 まずは健康を保つ事から始めよう。日本とは気候も違うため、自分で想像している以上に身体に負担がかかっているものだ。生活の中で留意すべき点について以下に述べたい。

  • 適当な運動をすること。車で通勤することが多く、しかも日中暑いので建物の外に出て歩き回るようなことはあまりない。運動不足になりがちだ。ゴルフ、ジョギング、テニスなどをするように心がけよう。

  • 夜更かし(午前様)を3日連続でしない。

  • 食事をきちんととる。

  • 睡眠をきちんととる。

  • 少し疲れを感じたら、車の中でも昼食後でもとれるときに仮眠し、過労に注意する。

  • 定期的に病院に行き血液検査などを受け医師に判断してもらう。
    50歳をすぎたら年1回は人間ドック で定期検査を受けよう。
    バンコク・ホスピタル(旧バンコク・ジェネラル・ホスピタル)によると、
    2002年1月現在、血液、レントゲン、心電図、尿、便、超音波、バリュウム、目の検査で7,600 バーツ。
    子宮ガンの検診はオプションで
    360バーツ。
    所要時間は3時間程度。事前に予約をすることが望ましい。

(2)タイでかかりやすい病気

@ 肝炎: A型、B型の肝炎は日本人がかかりやすい病気だ。型は過労、体力の減退、生の水や魚の摂取 などが、B型は輸血や性交渉が主要原因となっている。1〜1.5ヵ月間入院。全快には2ヵ月 かかる。
A デング熱: 毎年雨季の終わりごろに蚊が大発生し流行する。最初の高熱は一旦下がるが再び高熱が出る。
風邪に症状が似ているため病院に行くのが遅れ死者が出ることもある。デング熱はなぜか3年 に1度大流行するため、当たり年には注意が必要だ。ちなみに最近の当たり年は
2001年。 これを参考に警戒して欲しい。
B マラリア: 蚊が媒介する。バンコクでは心配ないが、ミャンマー及びカンボジアの国境地帯では感染の 危険がある。これらの地へ出張、旅行する際には、予防内服薬の処方を医師に相談すると良い。
C 風邪: 菌の種類が日本とは違うのか、来タイして最初の年に体験したことのない風邪を引くことが多い ようだ。また、エアコンがこれでもか、というくらい効きすぎているので、これになかなか適応 できない人も多い。日本から持ってきた薬の効果は薄いので、タイの薬局で購入することを勧める。
有名な薬はティッフィー。値段は4錠で5バーツ程度。かなり効果が早い。
D 水虫: かなり多くの日本人が暑さや湿気から水虫にかかっているようだ。お勧めの薬は、キープング・ バー28A(Khee Peaung Ber 28A)。日本では市販されていない薬でお土産にもいい。値段は 1個7バーツ。乾いた水虫に効果があるが、じめじめした水虫には効果が少ない。
E むずちゃんにあったらすぐ病院へ: 潜伏期間は2〜3日。2〜3日前のことを思い出して原因を考える こと。よく効く薬はシープロベイ(CIPROBAY)。
F 化膿: すぐに消毒し患部を清潔に保つこと。日本で販売禁止となった「赤ちん」もタイでは販売されて いる。
G 痔: タイ人が痔になる率が日本人に比べて低いのは、用を足した後、水で洗いティッシュを使わない せいとも言われる。タイスタイルを真似することは痔の予防にもなるかもしれない。なってから 後悔しないように。
H 下痢: 生ものを食べると下痢になりやすい。タイ人ですらあまり生ものは食べない。正露丸は効かない ことが多く、市販の下痢止めをお勧めする。「ローモーティウ」(Lomotil)を飲むと怖いくらい 良く効く。ただ、下痢止め薬の常用は身体にあまりよくないため、何故下痢になったかの原因究明 を行い2度とならないよう努めること。 

(3)病院一覧               

 バンコクには日本人向けに日本語サービスを行っている病院がいくつかある。ほとんどのところで海外旅行保険会社がキャッシュレス診察サービスを行っており、日本よりもむしろ気楽に病院に行けるようになった。
 以下が日本語サービスのある主要病院である。

病院名

住所・電話番号

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バンコク・ホスピタル

(旧バンコク・ジェネラル・ホスピタル)

Soi Soonvichai,7 New Petchburi Rd.

Phone0-2310-3257
(ジャパン・メディカル・サービス・センター:JMS

24時間受診可能。日本語で受診できるのは7:00〜20:00。タイ最大の病院。トップクラスの医師が揃っている。日本で看護婦免許を取った者が通訳をしており、医療の技術・知識面ではダントツに安心。

バムルンラード病院

Soi3 Sukhumvit Rd.

Phone0-2667-1318(日本語)

24時間受診できるが日本語通訳がいるのは7:00〜20:00。設備面では圧勝。超豪華な入院病棟にはマックや日本食レストランもありホテル並の待遇。赤字のためか風邪でも入院させてもらえるとの噂。食事も和洋中などから選択可能。

プラ・ラーム9病院

99 Soi Praram9 Hospital, Rama 9 Rd.,

Phone0-2248-8020

24時間体制。日本人通訳がつく。スクムウィット界隈から離れているという立地が難点。

サミティベート病院

Soi49 Sukhumvit Rd.,

Phone0-2381-3491(日本語可)

24時間日本語通訳サービス付き。ただしタイ人による通訳なので正確さに不安を感じる人もいるようだ。設備に古さも目立つ。だた立地の良さは抜群。


4)歯科医院一覧

  タイの歯科医療について − 久米啓之 −
        (http://www.kobayashi.co.th/Kaicho-shitsu/dental/Mr.kume.htm

病院名

住所・電話番号

コメント

恵歯会

スクムウィット・ソイ2426の間

Phone0-2258-6268

使い捨て器具による完全滅菌が売り。

ポンサク歯科

スクムウィット・ソイ39

Phone0-2662-5561

日本語が話せる医師がいる。矯正もやっている。

プロムジャイ

スクムウィット・ソイ39

Phone0-2662-6070

有名なアチャラー先生(女医さん)が医院長。日本語を話すスタッフが付いていてくれる。

サハペート・クリニック

ランスアン通り

Phone0-2255-5675

日本人アドバイザーの久米さんが魅力。治療、料金などに関して完全な情報公開を行っており、料金的に不安を感じながら通う必要がない。


(5)クリニック

 海外旅行保険に入っている日本人は当然のように病院に行くが、健保制度が不備なタイ人にとってはそう ではない。タイの病院にはグレードがあり、お金のない人が大病院に行って治療を頼んでも、多額のデポ ジットを支払わないかぎり診療を拒否されることがままある。

 では金の切れ目が生命の切れ目かというとそういうわけではなく、軽い症状の場合は、デポジットの有る無しにかかわらず診察してもらえる近所の「クリニック」に行き、そこで応急の処置をしてもらうのが普通だ。

 この「クリニック」には、昼間営業しているものと、夕方5時から時まであいているものとの種類がある。 夕方から開く「クリニック」は病院勤務の医者がアルバイトで診療しており、治療費が大変安くなっている。
 お金がない時は夕方まで我慢をして行くことを勧める。ただし、日本語が通じないことを肝に銘じておいてほしい。