16.日本からの引越し品
 


(1)バンコクのアパート・マンション

 通常、駐在員が借りて住むアパート、マンションは家具付きだ。具体的に挙げると、冷蔵庫、エアコン、 コンロ(ガス、電気)、ベッド、ソファー、クローゼット、化粧台、食卓などは既に部屋に取り付けられていると考えてよい。したがって、大型家具を日本から持ってくる必要はなく、引越しは比較的楽であるといえよう。

 ちなみに、電子レンジは2割、テレビは6割、洗濯機は5割、ビデオは1割くらいのマンションにしかついておらず、オプション契約をするか購入するかになることが多い。

 以下に、日本から持ってくると良い物、もって来る必要のない物のリストを掲載したい。注意していただきたいのは、基本的にはお金さえ惜しまなければほとんどのものをタイで購入できる、ということだ。
 それを前提にした上で、自分の嗜好や引越し代と計りにかけ検討してほしい。

      (2)日本からの引越し品一覧表

  <持ってきても良い物>

品物

備考

パソコン

ノート型パソコンは当地で割高。周辺機器も日本の方が安い。

娯楽品

ゲーム機器とそれで使えるソフト。タイのソフトを使用する場合改造が必要。

衣類品

帰国する時のために冬物も一部。最近ではタイでも購入できるが割高。

日本食

当地では割高。調味料、梅干し、ふりかけなどとりあえずの物は持ってくるのも1つの手。

インスタント・コーヒー

当地でも購入できるがあまりおいしくない。日本製は高い。スティックタイプの物は当地では
購入できない。

炊飯器

当地でも日本米を炊ける炊飯器は販売されているが、保温しておくとパリパリに固くなりがち。
お気に入りの炊飯器がある人は持ってくることを勧める。

電子レンジ

こちらでも購入できるが解凍機能が主。パンやお菓子作りをする人には物足りない。

電気髭剃り

コンパクトな物はあまりない。見つけても高い。ただし、当地で替え刃を購入できるよう世界的なメーカーの物を勧める。

紳士用靴下

夏用の薄いもの。タイで買える物はかなり品質が悪くごつごつしている。

紳士用下着

トランクスは主流でなくあまり種類がない。綿ではなくシルクが多い。

婦人用ストッキング

品質の良いものはかなり高値。いくつかは日本から持ってきた方が良い。

子供用自転車、三輪車

当地のものは不安定で、子供が使うことを考えると不安が残る。種類も少ない。

離乳食

その年頃の子供がいる場合持ってきたほうがいい。タイにもあるがあまりおいしくはない。
ただし、粉ミルクやパウダー、ベビー服などは当地で調達可能。

はかせるオムツ

紙おむつは当地にもある。しかし、パンツ型のはかせるオムツに関しては外国製品(多分台湾製)のみとなり、日本で購入するよりかなり高い。必要な人は持ってくることを勧める。

ベビーカー

当地では高い。種類も少ない。

子供用勉強机と椅子

マンションに備え付けられていない。タイで購入できるのは分解できない。

子供の学習関係用品

半紙を含む習字道具一式はタイでは高価。カスタネット、ピアニカ、グローブ、バット、
ボール、水泳のゴーグル、そろばん(小3〜4)、裁縫道具(小5〜6)、国語辞典
(小3〜中3)もあると良い。
剣道の道具一式など日本のクラブ活動で使っていた物もあるなら持ってきた方が良い。

日本語書籍

当地で割高。

医薬品

日本の風邪薬はタイの風邪には効かないが、目薬、ムヒ、オロナイン軟膏、湿布薬などはあった方が良い。タイの薬は強めなので、危険を感じる人はワンセット持ってきた方が良いだろう。
持病がある人は携行品扱いで手荷物で持ってくること。

氷枕

タイにはない。風邪を引くと辛いものを食べ内側から暖めろと荒療治をされる。
最近では日系スーパーで冷えピタも売っているが売り切れていることが多い。

ハード・コンタクトレンズ
用洗浄・保存液

タイではソフトが主流。最近ソフトにもハードにも使える、という洗浄液も販売され始めたが、本当に信用できるのかは不明。
ただし使い捨てコンタクトがはやっているのでこちらに切り替えるのも1つの手。

  <必要ない物>

テレビ・ビデオ

テレビもビデオも日本のNTSC方式のものは使用できない。日本とタイ、両方の放送やビデオを見られるマルチ方式の物を当地で購入する方が良い。

大型電気製品、
大型家具

駐在員が住むマンションは家具付き。大型家具は要らない。電化製品の場合、故障し修理が必要になった時のためにも、タイに部品がある製品、つまりタイで販売されている物を使用した方が良い。

ランドセル

使っても使わなくても良いことになっている。というより持っている人を見たことがない。

シーツ

ベッドのサイズが様々。マンションが決まってから購入した方が賢い。

着物

夫婦同伴のパーティーなどのために着物が必要かとの問合せもあるが、特に必要はない。
パーティー用ドレスも日本で新調するよりはバンコクで仕立てた方が良い。

  <判断が分かれるもの>

ピアノ

最近では日本でリニューアル・再調整したヤマハやカワイの高品質ピアノを販売、レンタル、調律する店も出来た。安い買い物ではないので判断が難しい。日本から持ってきた方が安いが、調律の問題、湿度、気温の違う環境の違う場所に運ぶという危険性も考慮に入れ検討すべき。

変圧器(トランス)

日本で1キロワットのものだとかなり値が張るが、当地では1,000バーツ程度。無理に日本で購入することもない。ただし、小型のものはタイにはない。日本→タイ、タイ→日本の両方に切り替えられることが可能な双方向の変圧器もタイにはない。タイで電化製品を購入して持ち帰ることも考えている人は日本で双方向変圧器を購入するのも良いだろう。

女性用下着

ワコールやトリンプの下着が涙が出るくらい安く買える。日本の価格の3分の1くらいか。
大量に購入して帰国したい。ただし小さめのサイズが主流。水着も同様。

化粧品

当地でもブランド物から自然派化粧品など幅広く入手できるし日本よりかなり安い。しかし成分表示がされてない物も多く、アレルギーなどを持っている人は肌に合うものを持ってきた方が良い。

紳士靴も婦人靴も細身の物が中心。幅広の靴が好きな人は足に合う物を持ってくるべき。
大きなサイズも少ない。

空気清浄機

小さな子供がいたり、喉が弱かったりする人のみ。最近、持ってくる人が増えてはいる。


*ペット(犬猫)
獣医からの予防接種証明書を成田空港の検疫所に提出、所定の証明書を作ってもらう。
それをもってバンコクのドンムアン空港の検疫所で検疫を受ける。ただし、ドンムアン空港の検疫所 には常に係員がいるわけではないので、あらかじめ事前にファックスで予約を入れておくこと。
 機内預かりで即日解放が可能だ。結構手軽に持ち込める。
 ただし、ペットを飼えるマンション探しをすることになり、チョイスが狭まるのは確かだ。