「タイ人の平均給料はいくらか」と尋ねる人がいるが、これはタイ人にとって、抽象的で非常に答え
にくい質問だ。 タイ人の賃金は、@学歴、A職種、B経歴の3つによって決まる。例えば、大学の日本語学科を卒業
した人は、職歴がなくても他より高給である。また、運転手は学歴や経歴があっても職種で給料が決まってしまう。
当地では、年功序列の給料体系でなく職能給的要素が強い。よって、自分の職種を高く評価してくれる
ところへ(つまり給料の高いところへ)容易に転職を繰り返すことになる。勤め先を次々変えて昇給をはかる米国式であるといえよう。
企業間の引き抜き問題は、自らの会社でその職員への正当な評価ができるか否かの問題である。引き抜かれて困る人材は早め早めに手を打っておくこと。後手後手にまわっていては、取り返しのつかないことになる。
当地では、賃金についての公的機関のデータがない(あっても実態にそぐわない場合が多い)ので、当社が経験に基づき目安として表示してみた。 |