セータキット ポーピアング 「背丈に合った経済」

2007.10.10

 国王が提唱し、実践している思想で、1994年以来13年になります。

 この内容は、タイの中学一年の社会科の教科書に書かれています。

 又、あらゆる階層での講演会のテーマとして取り上げられ、この思想の普及が行われています。

 タイに在住する人は、必ず聞いたことのあるフレーズです。

 今回は、そのさわり部分を紹介します。

 

 「背丈に合った経済」というのは、人々が生活するうえでの行動を、提案した思想である。 それはすべての、例えば家族や地域、国の発展や管理にバランスのある政策を建てなければならない政府にも当てはまるものであるのです。

 「背丈に合った経済」とは、環境の変化を早く察して、冷静に対応できる知識を備え、国際化された現代を生き抜くことです。

「背丈に合った経済」の意味
「経済」
 
  物を作り、配当し、消費する行動。
   
「背丈に合った」
 
  ちょうどよく、困らないくらい、自分でやり遂げられる。
   
「背丈に合った経済」
 限りある資源を最小限に使い、自分の地位に合った生活をすること。 そうするためには自立することが重要で、生活費等も、今あるものを使い、自分にないものや所有してないものに頼らないこと。 つまりちょうどよく暮らし、食べ、そして使うという生活をすること。


 「背丈に合った経済」の由来

 この哲学は、国王が1994年12月4日のドゥシット宮殿での誕生会の時に国民に云った言葉だったのです。 災害や災難に遭っていた国民、そして農民に対し、これまでより良い生活ができるようにというのが目的で、主な内容として、

 1.農民の水田の改善 

 2.年中水が使えるようにダムの建設 

 3.何事にも完璧な計画を立ててから行う


 「背丈に合った経済」をできる人、つまり質素であり、無駄使いのない生活ができ、貯金もできるということを生活の中に取り入れられる人というのは、自立しているだけでなく、一人一人が自立することによって、地域全体として強くなっていき、それが発展に繋がって、より良い生活ができるようになる。

「背丈に合った経済」の基本
1.自立する

  自分が持っている資源の利点を最大限に引き出し、自分にできることを自分で精一杯やる。
2.人々の協力や助け合い

 ある人はない人を助け、不正を行うことなく、自己中心的な考えを控え、周りの事も考えること。
3.共同組合を作る

いろんな分野の人が集まって、昔からある知恵と発達した技術を組み合わせて、より良い商品を作ること。 それによって、その地域の人の暮らしはよくなり、最終的には国全体としても良くなることにも繋がる。


「背丈に合った経済」を生活に取り入れる

1.節約をする
 

2.正直な職業であること
 

3.生活は、ちょうど良く食べ、ちょうど良く使い、ちょうど良く暮らすということに基づくこと
 

4.新しい知識を探し続け、自分を成長させ続ける
 

5.分かち合いの気持ちを持ち、団体としての協調性を持つ
 

 *(注)タイ語の表現は セタキット ポー ピアング