11月28〜30日まで、JCC(バンコク日本人商工会議所) 主催で、バングラデシュへ視察へ行ってきました。(総勢28名)
[日程]
初日: 市内見学、夜、ダッカ日本商工会との夕食懇親会
2日目:首都から600km 南方にある、チッタゴンの港湾施設 EPZ(Export Processing Zone) を見学。(関連記事はこちら)
3日目(最終日):市内にある、ダッカ空港の航空貨物上屋施設の見学
バングラディッシュで見た事実、聞いた事実、そして、そこで考えた考察、コメントは次の通りです。
見た事実、聞いた事実
(1) 人が多い割りに車と二輪車が少ない、人力車が市内で幅を利かせている。タイの 40 年前位の状況。
(2)インフラとしての通信は2G 、無線通信がメインだが、スピードは 512K から1G が最高との事。
電気は猛暑の時期に停電があるとの事。 道路は、旧態依然としているため、夕方の交通ラッシュがひどい。
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街中では人力車が多く走っている |
(3)この国の発展の最重要項目は、通信と道路の整備。
考察
(1) 世界の最貧困国からの脱出を考えているのか?
昔から、この国は、貧しい国の代表として続いてきています。一人当たりの GDP が約 700US ドル位ですから、カンボジアより低い。
歴史的に見て、インドからイスラム教のため追い出されて建国された国のため、歴史が浅く、国としての資産価値が低い。
狭い国に超過密人口。 人口が多い、ということは、これが国の資産であるので、これを輸出することによって、外貨が稼げるのではないか。
(2) 地理的位置としては、インド圏に属しており、アジア地区に属していない。そのため他国との協力関係が弱い。 このことは、今日の世界的国家グループに属さない国は、孤立して発展が望めないことになる。
(3) 人材がこの国の発展のカギ
インフラが十分でないため、外国からの投資は、見送りされて現在に至っており、この傾向は今後も続くでしょう。
そんな中にあって、人材が豊富であることに着目し、これを輸出する政策が、この国の発展に寄与するでしょう。
コメント
投資者は、誰でもリターンを求める。これをこの国に当てはめるとどうでしょう。 リターンのメドが立たない投資、援助は、誰も行わないでしょう。この国は、その国民、政府のマインドにかかっています。彼らが、どのように思っているか。そこからこの国の将来に対する出発点があるように思える。
(2012.12.19 K記)
町並み
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縫製工場
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【参考資料】バングラデシュ視察写真アルバム