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 ■本の紹介(9)  

 「いのちまんだら」

朝日新聞社 発行

定価 520円   

灰谷健次郎 著

2001年8月1日発行


 灰谷健次郎と云えば、教育界に於いて、知らない人はいない程有名です。「太陽の子」「兎の眼」などの本がありますが、小生は「兎の眼」を読みました。この本は、ちょうど中学生の登校拒否、不良化現象が生じ社会問題となった時の作品でした。
 ところで、本題のこの本ですが、時に触れ、したためた随筆を1冊の本にしたもので、この本を読むことにより著者の温かい心が伝わってくる、というものです。
この随筆の中で、著者はしっかりと自分の考えを述べ、社会に対しても確固とした考えを所々述べている。
この本の中で一番感銘を受けたのは、「フォーカス」を発行している新潮社に対し、版板の引き上げを行った、という事実です。物書きは、出版社に対し弱い立場にあるものですが、灰谷氏は出版社の誤りに対し、堂々と抗議したのです。こんなことができる作家は世の中に何人いるでしょうか?だから、益々同氏に拍手喝さいを送りたくなるのです。
 同氏がタイに来た時たまたまお会いし、お酒を飲んで話をする機会がありましたが、作家だからと云って、気取ったり、威張ったりすることもなく、そして少しテレ屋でシャイなところもあるんですヨ。「金で○○を買うなんてとんでもない」と酔っ払って云っていたのが忘れられない。益々すごくまじめな青年(?)なんですよ。