世界金融危機についての本は、数多く出されており、似たりよったりの内容と云っても良いのではないでしょうか?その中で、この本を取り上げたのは、わかり易く説明してくれているからです。
「証券化」というキーワードです。
ツケで飲む客が多い飲み屋に例えて説明しています。
ツケの客で馴染の客が増えると、仕入れの代金が不足するし、店を拡張することもできない。
そこで飲み屋は、たまった請求書を福袋につめて、町中の人々に売れば、現金が入ってくる。
ツケの福袋が、債権の証券化商となる。
この福袋を買った人が、焦げついて次々に大損を生むという。そしてそれが飲み屋に連鎖して倒産する。
どんなに経済不況が発生しても、しっかりとした事業をしている人は心配しなくて良いです。金融危機、金融恐慌などと云うものは、過去にも発生しているし、資本主義では必然つまり起るべきしておこる状況なのです。