キャノンと云えば今、日本の企業でサクセスストーリーの模範であり、飛ぶ鳥を落とす勢いの会社です。 その会社で、買収した会社を見事に赤字から大黒字にしたという人の成功話です。
中味、なるほどと思うところが随所にあり「元気・勇気」がでる本です。
一方、厳しい見方をするなら、成功話の本など本屋にいくらでも溢れており、感動を受けたが、 良くある話の一つ、として終わるでしょう。
著者は、きれいどころの話ばかり並べており、出身大学、出身県など、本人のバックブランドの 記述がなく、更に本人の「思想」となる背景(つまり生まれ・育ち)がないのが、大変残念。
この本で著者の云いたいことは次の通りと勝手に解釈し、紹介します。
「設計にしろ、クリエイティブな仕事をする人は、幅広い知識や教養が必要である。
そのためには、妙手はなく、本を読んだり、音楽を聴いたり、絵画に親しんだりして、
最先端の技術に触れるなどして、地道にこつこつと幅広く知識や教養の深堀りをするしかない。」
そうです。上に立つ人になればなるほど、知識と教養が必要なのです。
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