本のタイトル上、ナンバー2に注目していますが、実際はナンバーワンが会社をだめにしているのです。
このタイトルは、売るために名付けたのではないでしょうか?
この本で企業不祥事をとりあげ、その会社にはびこる権威主義について理論的に説明しています。
そして、会社の組織風土について言及して「属人風土」が不祥事を起こすと規定しています。
この本の中で、ヒットラーがユダヤ人300万人を虐殺するプロセスが具体的に書かれており、 独裁者は恐ろしいことでも平気で行うこと、また、政治家が「日本は神の国である」などと具体的中味のない 抽象的言葉を発したら用心すべきだ、と言っていることが、印象に残っています。
危機管理を担当している総務、人事関係者にお勧めの本です。
蛇足ながら、最終の章(第8章)で、ナンバー2の自己訓練の項で、読書の勧めが書かれています。
いまさら、という感はぬぐえないですが、読書していない人が多いからでしょう。
著者はきっとこのことをこの本を通じて言いたかったのかもしれません。
読書しない人にとって聞のいたい話でしょう。
|