元特捜検事が弁護士になり、検察と対抗する、という通常あり得ない道を歩いた人の自叙伝。 「法律家として、一線は踏み外したことはない」と主張しているが、そうではない。
弁護士が争いの中にあって、小切手の裏書をするということは、「行司がまわしをしめた」ということわざのごとく、当事者になったのです。
また、闇社会の中で、巨額の現金を預かる、という行為は当事者の行為となり、弁護士として一線を踏み外したとみなされるでしょう。 弁護士は、社会的に使命を果たす倫理的義務が課せられており、それに反することは許されないのです。
今後の裁判では、残念ながら有罪となり、弁護士資格も失うでしょう。 しかし、それを乗り越えても、弱者の味方として今後とも頑張ってほしいものです。 そうしないと、今までの生きてきた信念の柱が、失われるような気がするからです。
(参考:Wise 47号 に掲載された内容を紹介します。) →こちら
|