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2013.7.9

■本の紹介(191)

人は仕事で磨かれる

文藝春秋

定価 1300円+税

丹羽 宇一郎

2005年2月発行


 タイトルが飛んでいます。 「人は仕事で磨かれる」とのこと。

 ならば、失業している人は、磨かれなくなって錆びてしまう、ということなのでしょう。

 この本は、伊藤忠 商事で社長を経て会長になった人の回顧録です。かつて、政府機関の委員として、民活のリード役として活躍した人です。

 現代版 正義の味方、丹羽宇一郎参上、というところでした。

 この本の中で、彼は一つだけ自慢していることがあります。それは、誰よりも多くの本を読んだということ。「読書は想像力の源」と書かれており、これを言いたかったのでしょう。

 彼の凄いところは、社用車に乗らずに電車通勤することはもとより、自分を「ただの小父さん」と、しっかり目線を庶民の立場に保ったことでしょう。  

 このような性格は皆から慕われ、多くのファンができて、偉大な指導者となったのでしょう。会って、顔を見て、声を聞きたいものです。必ずや深く感動を受けるでしょう。
  良い本は、古くなっても、その価値は失われません。   (2013.7.8 K 記)

【関連情報】「瀬島龍三 参謀の昭和史」