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■本の紹介(19)
「
女スパイ、
戦時下のタイへ
」
社会評論社、発行
定価 1,700
円
羽田 令子 著
2003年8月発行
羽田令子さんが又、本を出した。「女スパイ、戦時下のタイへ」という本のタイトルを見ただけで、手に取ってみたくなる。
本書は実録で、実在した君枝(主人公)をもとに描かれており、彼女や邦人、タイ人等が生きてきた過程が歴史的事実と共に進行している。
日本軍のタイ駐留、日本の敗戦、そして、バンブァトン収容所と歴史的に貴重な出来事が具体的に描かれている。 今、多くの日本人が在住しているが、わずか60年前には、タイ国にすでに大変お世話になっていることを思うにつけ、今後ともタイに住ましてもらっている、という有難さを感じさせられた。
羽田令子さんは、タイに住んでいて、これまでに、「アユタヤの十字架のもとに」「虹児、パリ抒情」(いずれも社会評論社)など多くの本を発行しており又、タイ在住・作家として、タイ側から日本や世界を見ている、オピニオンリーダーとして社会的にも活躍しています。今後とも、タイに住んでいる日本人、又、タイ人と日本人との理解が深まるような本を書いてほしいものです。