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2011.11.9
■本の紹介(153)

それでも、日本人は
「戦争」を選んだ

朝日出版社

定価 1700円+税

加藤 陽子 著

2009年7月発行

 私が高校2年の時、アメリカ軍が北ベトナムに対し、「北爆」を開始した、と書かれた大きな新聞記事を見て、なぜ戦争が起こるか疑問を持ちました。

 以来、この「戦争」というテーマが頭の中に残っていました。さて、この本は、日本が日清戦争から太平洋戦争までの期間で、避けることのできなかった戦争について事実と解説が書かれています。

 高校生向けで、かつ口語体で書かれているのが特徴です。戦後、60年がすぎても、この種類の本が出版される、ということはまだまだ戦争についての「総括」ができていないからでしょう。いや、今後、100年過ぎても、日本人として「総括」ができないのでは、と、この本を読んで感じました。

(2011.11.9 K記)
【参考記事】:太平洋戦争、七つの謎
         実録アヘン戦争