この本は約2年前に話題になった本です。「日本は侵略国家だ」と表明したため、航空自衛他の航空幕僚長の職を解任されたのです。
この本は、それについての弁解書なのです。書かれてあることはその通りでしょう。しかし、この本のタイトルが「自らの身は顧みず」という、つまり、自分はどうなっても良い、死んでも良いという覚悟、の視点に立っており、それが危険な考えなのです。
百歩譲ってそれはそれで良いでしょう。又、侵略国家か否かもどうでも良いのです。戦争の時に、「赤紙」で徴兵させられ、戦場で死ななければならなかった人の声を聞くに、この人の云っていることは、「再び誤った道を歩く」として受け入れられないのでしょう。
又、この本の中で「自衛隊をもう少し信じてほしい」と書かれていますが、「信じる」という言葉がまやかしなのでしょう。