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2011.2.17
■本の紹介(132)

電通とリクルート
新潮新書

定価 720 円(税別)

山本直人 (著)

2010年12月発行

 著者は、広告会社の博報堂入社し、この会社の経験をもとに、電通とリクルート社について書きました。この3社とも広告会社で、現在だんだん業績が下がってきています。

 電通は大企業がクライアント、リクルートはエンドユーザーがクライアントという事で、バッティングせず今まで企業拡大してきたのでしょう。

 しかしです。現在のグーグルの出現により将来は風前の灯となってきています。グーグルは中抜きした広告を行っているからです。 これは、旅行会社が、旅行代理店として不要になったのと同じことなのです。

 過去のこれらの会社の栄光もこれまででしょう。著者は過去の栄光をページをとって書いてみたものの肝心のグーグルとの関係を書いて なかったのは、片手落ちでしょう。読者は、過去のこともさることながら、将来を期待して本を購入しているのですから...。