この本の著者は、戦略系コンサルタントを業とするかたわら本を書いている、いわゆる実践的行動を伴ったオピニオンリーダーなので、日本の将来を、新しい国家ビジョンとして「国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり」を提案している。( 注 : この場合、「衣」でなく「医」です )
又、経済政策として「成長戦略は要らない」と、世間の常識とは異なる考えを示しています。
この本で訴えたいことは、実は以下のことなのです。
第V章の「しくみの改革」の中で、行政主導政治の仕組みとして、官僚の「変化の排除」と「自己増殖の追及」をあげ、このことが、最大のガンとして提起しています。
この提起に同感で、やはり「泣く子と役人には勝てない」ようです。
役員の本質を見極めるためのバイブル的入門書です。