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2010.1.18
 ■本の紹介(105)

太平洋戦争 七つの謎

角川書店

定価740円(税込)

保坂 正康(著)


2009年12月発行

 

 太平洋戦争が終わってから、今年で65年になります。私は昭和23年生まれなので、もちろん戦争体験はありません。しかし、この本の著者は、終戦時6才なので戦争体験しています。この違いが、世代、時代の分岐点となっているのでしょう。

 著者は、昭和時代の生き証人として、この戦争を後世に残すべく、ノンフィクション作家として奮闘しているのです。65年前のことでも、この本を読んで、戦争がそんなに昔の事のように感じられません。なぜなら、この本を通して、今後二度と同じ過ちを犯してはいけない、という現代に対する強いメッセージ、あるいは教訓が含まれているからです。実際に、私たちはこの戦争にまだまだ反省が不足しているのではないでしょうか。

 具体的には、この戦争は、官僚と軍隊の一部によって開戦した、と書かれており、その官僚が戦後無傷で現存している、という現実があります。特攻隊員として死んで行った人を、無駄死にさせないためにも、この本を読んで決意を新たにしたいものです。

なお、著者の保坂正康氏は他にも「後藤田正晴」や「瀬島龍三 参謀の昭和史」も執筆しています。